乳歯が抜ける前に内側から永久歯が生えてきたら? 子どもの前歯と歯並びの相談目安
- Cetegory :
- 院長コラム

「下の前歯の後ろから、もう一本歯が見えてきました」「乳歯がまだ抜けていないのに、大人の歯が生えてきて大丈夫でしょうか」。生え変わりの時期に、このような相談をいただくことがあります。歯が二列に並んで見えると、急いで乳歯を抜いた方がよいのか、すぐに矯正が必要なのか、心配になりますよね。
最初にお伝えしたいのは、見た目だけでは処置の要否は決められないということです。乳歯の揺れ具合や永久歯の位置、周りの歯や噛み合わせなどを確認して、経過をみるのか、乳歯への対応を考えるのか、歯並びの相談も進めるのかを判断します。この記事では、ご家庭で見られるポイントと、歯科医院で相談するときの考え方を整理します。
「二枚歯」に見えるとき、お口の中では何が起きている?
子どもの前歯が生え変わるとき、乳歯が残ったまま、その内側に永久歯が見えてくることがあります。保護者の方からは「二枚歯」「サメの歯のよう」と表現されることもあります。乳歯が自然に抜ける途中なのか、なかなか抜けずに残っているのかは、見つけたその日の写真だけでは分かりません。
「内側から生えた永久歯は、ずっと内側に固定されてしまうの?」と聞かれることもありますが、将来どの位置に落ち着くかも、お口全体をみずに断定はできません。また、乳歯を抜けば必ずきれいに並ぶわけでもありません。永久歯が並ぶ場所、隣の歯との関係、上下の噛み合わせなども一緒に考える必要があります。

まず確認したい5つのこと
お子さんのお口を無理のない範囲で見てみましょう。診断のために家庭で歯を動かしたり、強く押したりする必要はありません。
- 乳歯は揺れていますか。 ほとんど動かないのか、少し揺れているのかを見ます。痛がる場合は触り続けないでください。
- 永久歯はどこまで見えていますか。 先端だけなのか、歯の形が分かるほど出ているのかを記録しておくと、相談時に状況を伝えやすくなります。
- 歯みがきで汚れがたまりやすくなっていませんか。 歯が重なって見える場所は、仕上げみがきのときにも様子を見てください。
- 痛み、腫れ、出血はありますか。 症状がある場合は、矯正相談の時期を考える前に歯科医院で確認してください。
- ほかの前歯や噛み合わせにも気になる点はありますか。 反対側との違い、噛むときに歯が当たる位置など、気づいたことをメモしておきましょう。
「しばらく前から見えているけれど乳歯が抜けない」「永久歯の位置が心配」「本人が気にしている」。そんなときは、自己判断で乳歯を抜こうとせず、歯科医院に相談してください。日本小児歯科学会も、永久歯が生えても抜けなかった乳歯については、状態によって抜くことがあると説明しています。抜歯が必要かどうかは診察で判断します。
乳歯が残っていたら、すぐに矯正治療を始める?
乳歯が残っていることと、矯正治療の開始は別の判断です。 相談を受けた結果、まず生え変わりの経過をみる場合もあれば、追加の確認や歯並び・噛み合わせの評価が必要になる場合もあります。年齢だけで「まだ早い」「もう遅い」と決めることもできません。
歯並びを考えるときは、今見えている前歯だけでなく、乳歯と永久歯の生え変わり、歯の大きさと並ぶ場所、上下の噛み合わせなどを確認します。乳歯の歯並びに隙間があること自体は、次に生える永久歯のためのスペースとして自然な場合もあります。一方、反対の噛み合わせなど、早めに相談した方がよい状態もあります。つまり、「前歯がガタガタして見える」という一つの言葉でも、必要な対応はお子さんごとに異なります。
当院では、歯並びだけでなく、唇や舌の使い方、普段のお口の状態などもお話を伺う際の手がかりにしています。ただし、お口の使い方だけで歯並びの原因や治療方針が決まるわけではありません。写真やご家庭での観察は相談の助けになりますが、それだけで診断はできません。
歯並びの相談では、何を聞けばよい?
初めての相談で、専門的な質問を準備する必要はありません。次のような疑問を、そのまま伝えていただいて大丈夫です。
- 乳歯が抜けるまで経過を見てよい状態でしょうか。
- 永久歯の位置や噛み合わせについて、今確認すべきことはありますか。
- 今は治療が必要ですか。それとも、いつ頃もう一度見てもらうとよいですか。
- 詳しい検査が必要な場合、どのような情報を確認するためですか。
- 治療を考える場合、通院や費用についてはどの段階で説明を受けられますか。
「相談したらすぐ矯正の契約をしなければならない」と考える必要はありません。まず今のお口の状態と、これから確認すべきことを知るための機会として相談を活用してください。治療の必要性、開始時期、方法は、診察・必要な検査と説明を踏まえて考えていきます。
家でできることと、避けたいこと
仕上げみがきの際に気づいた日をメモし、気になる変化があれば、同じ角度で写真を残すと説明しやすくなります。写真は記録であり、治療の判断材料のすべてではありません。歯が重なっている部分は汚れが残りやすいこともあるので、痛がらない範囲でいつもの歯みがきを続けましょう。
乳歯を強く揺すったり、永久歯を指で押して位置を変えようとしたりするのは避けてください。強い痛みや腫れがある、食事や歯みがきに支障があるなどの場合は、予定していた矯正相談を待たずに歯科医院へ連絡してください。
名古屋市昭和区で、子どもの歯並びが気になったら
こどもGROWオーラルセラピークリニックは、名古屋市昭和区、地下鉄「八事日赤駅」近くの子ども向け歯科医院です。「乳歯が残ったまま永久歯が出てきた」「前歯が重なって生えている」「矯正を考える時期が分からない」といった疑問もご相談ください。
最初から治療を決めるためではなく、今の状態を確認して、次に何をすればよいかを整理するための相談です。予約サイトでは「無料歯並び相談」の項目をお選びください。相談の内容に応じて、必要な診察や検査、次の確認時期を一緒に考えます。
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